2022年4月から高校で金融教育が必修になるのを知っていますか?
「大人として社会に出る前に最低限のお金の知識は勉強しておきましょう」という、国からのメッセージですよね。
僕も大人になって仕事、結婚、出産、子育てなどのイベントを通してお金の大切さが年々わかるようになってきました。
そして新型コロナウィルスにより仕事が一時的にストップしたことで「仕事を含め、この先どうなるかわからない」という不安からお金の勉強を始めたんです。
高校で金融教育が必修化となった今、それよりもっと下の年代の子供たちにもお金の知識を教えるべきなのかもしれません。
「もし自分の子供に伝えるならどうするか?」
日ごろから考えています。
この記事ではそもそもどうやってお金を稼ぐのかが書いてあります。
労働・事業・投資の3種類の稼ぎ方をできるだけわかりやすく解説し、それらを理解した上でどのように行動していけばいいのかまとめました。
- 今のままの仕事じゃ不安
- ちがう稼ぎ方が知りたい
- これまで1種類の仕事しか経験したことがない
という人はぜひ、最後まで読んでみてください。
知っていると知らないとでは、大きな差になるでしょう。
お金の稼ぎ方3種類とは?
お金の稼ぎ方は労働・事業・投資の3つです。
まずはそれぞれの定義を見てみましょう。
労働 | 人に雇われる |
事業 | 人を雇って利益を生む仕組みをつくる |
投資 | 事業を応援して分前をもらう |
文字ばっかりでわかりづらいですよね。
イメージしやすいようにレストランを例にして考えていきましょう。
料理をつくるのが大好きなAさんは「レストランをオープンしたい!」という夢があり、友人たちにその夢を語ってきました。
すると友人のBさんが「Aさんの夢を応援するよ!」とお金を100万円出してくれて、Aさんは念願のレストランをオープンすることを決めました。
ただAさんは悩みます。
「料理はつくれるけど、自分で料理をお客に運んだりレジ打ちするのは時間的にむずかしいな…」
そこでCさんにお願いして、料理を運ぶこととレジ打ちをしてもらうことになりました。
Cさんには日給1万円の給料を払います。
Aさんがオープンしたレストランには連日お客が入り、売り上げも良い感じ。
そこでAさんはレストランオープンという夢を応援してくれたBさんに、お礼をすることにしました。
「毎年Bさんのお誕生日に、5万円分のディナーをご馳走します!」
はたして、 Aさんの経営するレストランは、このままうまくいくのでしょうか…? (つづく)
いかがですか?
Aさんのレストランがうまくいくどうかはさておき、レストランにおける登場人物3人それぞれの役割はイメージできたと思います。
このAさんの経営するレストランの場合、労働・事業・投資は次のようになります。
労働 | 人に雇われる | レジ打ちをするCさん |
事業 | 人を雇って利益を生む仕組みをつくる | オーナーAさん |
投資 | 事業を応援して分前をもらう | 応援してくれたBさん |
3人がそれぞれどのようにお金(もしくはそれに見合った報酬)を受け取っているかがポイントですね。
あなたは労働・事業・投資のどれにあてはまりますか?
いま現在の日本では、労働をしている人が圧倒的に多いでしょう。
会社員、公務員、銀行員など、会社(オーナー)から給料をもらって稼いでいる人はすべて労働者です。
一方で、事業をつくる(起業する)人や投資をする人は少数派。
「事業や投資はリスクが高い」という声はよく聞きます。
労働・事業・投資の枠組みがイメージできたところで、それぞれの特徴について説明していきますね。
稼ぎ方それぞれの特徴
3種類の稼ぎ方それぞれの特徴を説明していきます。
労働の特徴
さきほどのレストランで出てきたCさんのことですね。
Cさんは時間をお金に変えています。
日給1万円なので、レストランに何日出勤したのかが大切です。
・お客がどれだけ満足したか
・どれだけ早くレジ打ちしたか
・頼まれてない仕事をどれだけしたか
は、稼ぎにほとんど関係ありません。
仮にCさんがとにかく時間を潰すことだけ考えて、うまくサボろうとしてる人だとしても、Aさんから給料がもらえます。
反対にレストランの売り上げが10倍になったとしても、Cさんの給料が日給10万円になることもないでしょう。
おなじ時間働けば、おなじ給料がもらえるので安定しているように見えますが、実際はそうではありません。
レストランの売り上げが激減したり、オーナーに嫌われたりすることによって、クビになりお金がもらえなくなるリスクがあります。
しかも日給1万円が決まっている以上、1年間休まずに毎日はたらいても365万円が上限です。
労働は多くの借金を背負って破産するようなリスクはないですが、稼げる上限があるうえに不本意のままクビになることもあります。
あるていどの安定感はありますが、絶対ではないということを覚えておきましょう。
事業の特徴
レストランのオーナーAさんのことですね。
レストランの売り上げからCさんに払う給料を引いたぶんがAさんの給料とするなら(そのようなケースはほぼありませんが)、レストランが繁盛すればするほどAさんの給料は上がっていきます。
レストランの売り上げが10倍ならAさんの給料もほぼ10倍です。
給料がほぼ変わらなかった労働者Cさんとは雲泥の差ですよね。
頑張って成果が上がれば、上がった分だけ恩恵を受けられることが事業の強みですね。
しかもAさんはアイデアによって自分がその場にいなくても売り上げがでる仕組みをつくれれば、「ほとんどヒマ」という状態でお金を稼ぐことが可能です。
つまり時間とお金を両方ゲットすることができます。
しかし問題なのは、事業がうまくいくかどうか。
当然ですが、売上が0なら手元に1円も入ってきません。
むしろ雇っている労働者に払う給料などで借金まみれになる恐れもあります。
世間で言われる「事業のリスク」はこういうことですよね。
「芸能人が飲食店経営に失敗して多額の借金を背負う」みたいなニュースはたびたび見かけますよね。
事業で成功するためには、アイデアが必要です。
アイデアは知識や経験からしか生まれないので、相当なセンスでもない限り、しっかり勉強して行動してアイデアをみがくことが成功への道でしょう。
労働者とはちがい、すべては自分次第ってことですね。
投資の特徴
レストランを応援する人Bさんのことでしたね。
「応援するから、うまくいったら分前ちょうだいね」と思ってる人たちです。
さきほどの例では、レストランに100万円の応援(投資)をして、毎年5万円分のディナーをご馳走してもらえるわけなので、レストランが20年続けば100万円分のリターンをもらえたことになります。
21年目以降はリターンしかありません。
30年目でも40年目でも毎年5万円分のディナーが食べれるんです。
これってすごいことなんですよ。
ただ「レストランが20年続かなかったらどうするんだよ、損しかないじゃん」って思う人いますよね。
その通りです。損します。
誤解を恐れずに言うなら、投資はお金さえあれば誰でもできます。
ただ、投資で損をせず、うまくいくかどうかで大切なのは「どこに(誰に)投資するのか選ぶ力」になってきます。
投資する先を見極められれば、事業よりも少ない時間でお金を増やし続けることができます。
お金がお金をつくる、という状況をつくることができるからです。
労働・事業・投資それぞれの特徴を説明しました。
- 労働には時間のみ必要
- 事業には時間とお金とアイデアが必要
- 投資にはお金と見極める力が必要
絶対に覚えておいて欲しいのが労働者にはクビのリスクがあるってことです。
どんな稼ぎ方にもリスクはあります。
人それぞれ受け入れられるリスクの大きさは違うので、自分に合ったリスクをコントロールしながらお金を稼いでいきましょう。
ここまで読んで「具体的にどんな稼ぎ方があるんだろう」と思った人もいるかもしれません。
そんな方におすすめするプランを次でご紹介します。
【おすすめプラン】複業しよう
僕のおすすめプランは複業です。
副業じゃなく、複業。
つまり「メインの稼ぎ方と別の稼ぎ方にチャレンジする」ってことですね。
たとえば会社員の人なら副業でブログをやってみたり、株式投資をやってみたりするのもいいでしょう。
ちなみに、僕はブログと株式投資の両方にチャレンジしてます。
メインの仕事とは違った稼ぎ方を知ること、そして実際に稼いでみることで、お金に対する価値観がかなり変わりました。
「レストランをオープンする」「すべての貯金を投資に回す」のように大きなリスクを取る必要はありません。
まずは今の稼ぎ方と違う稼ぎ方を知ることから始めてください。
勉強して知るだけならノーリスクです。
もちろん「今の仕事に満足している」という人には複業をおすすめしません。
1つの仕事に集中することを否定したいわけじゃないですし、今の仕事にもっと打ち込んでより大きな成果を上げるという高いモチベーションを持てるのはとても素晴らしいことだと思います。
しかし、変わりやすい今の世の中にいて、ほんの少しでも「今の仕事だけでやっていけるか」と不安に思う人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【まとめ】まずは経験することから
この記事ではお金の稼ぎ方である労働・事業・投資について、レストラン経営を例に説明しました。
労働→人に雇われる レジ打ちをするCさん
事業→人を雇って利益を生む仕組みをつくる オーナーAさん
投資→事業を応援して分前をもらう 応援するBさん
今の日本では、多くの人が労働をしています。
事業や投資には高いリスクがあると思っているからです。
しかし忘れてはいけないのが労働者は会社が潰れたりオーナーの意向でクビになったりするとお金が稼げなくなるリスクです。
この記事で1番伝えたいところが労働がもつリスクの点でした。
いま労働して給料をもらう形でお金を稼いでいる人は、ちがう稼ぎ方にチャレンジすることをおすすめします。
副業や資産運用ですね。
いきなり月5万円みたいな高いハードルを設定せず、「まず1円稼ぐ」経験をしてみてください。
僕もブログや株式投資で数円の利益が出たとき、お金に対する価値観が変わりました。
0と1は大きな差です。
そんなゼロイチ経験を積んで、リスクコントロールを肌で感じ、子供たちにお金の知識を伝えていきたいと思います。
今回は以上となります。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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